今回はボール3個でのボディースローの基本的な技である、「ネッククロス」のやり方について解説していきます。

<ネッククロスとは>
体の横からボールを投げて、首の後ろを通す技です。
1カウントで首の後ろを通す技をネッククロスと言います。

今日はこの技の練習方法や意識するポイントなどについて説明していきます。

はじめに

今回の内容も、YouTubeに動画で解説したものがありますので、こちらもご覧ください。
動画を見ながら練習することを一番お勧めしますが、この記事では、動画の中では説明できなかった補足の説明などをしていきます。

ステップ1:1つのボールで練習

前回のバッククロスでも説明しましたが、全てのボディースローに共通して言いえることで、ボディースローを練習し始める際には、いきなりボール3個は持ちません。
まずはボール1個で投げ方や軌道の確認からしていきます。

3ボールカスケードの練習の最初は、ボール1個を右手から左手、左手から右手に斜めにボールを投げました。
これと同様に、ボール1個をボディースローで斜めに投げます。
今回はネッククロスの練習なので、首の後ろを通します。
まずはこの練習をどちらの手からも投げられるように練習します。

<軌道について>
一般的なトスジャグリングは、同一平面上で投げています。
3ボールカスケードは当然のこと、4,5,6,7個とボールの数を増やしてもこれらの軌道は同一平面上にあります。
色々なサイトスワップを投げる時も平面を前後にずらしたりはしないで、同一平面上でぶつからずにボールを投げることが出来ます。
(実際には、ボールの衝突を防ぐために前後ブレは全然ありますが…)

<ネッククロスの軌道>
先ほどの話とは異なり、ボディースローを投げる時は、平面が変わります。
これは、ボディースローに関しては同一平面上でボールを投げると、かなりの確率でボールがぶつかるからです。
ボールの衝突を避けるために平面を変えて投げます。

①ボール1個での練習
ネッククロスを練習するときは、何も考えずに首の後ろを通してボールを投げるのではなく、きちんと正しい軌道で投げることを意識してください。

「軌道の基本は後ろから前です」

・右手から投げる時
右の後ろから左の前に向かってボールを投げます。
・左手から投げる時
左の後ろから右の前に向かってボールを投げます。

このように平面をずらすことで、ネッククロスでは衝突を避けています。

1番最初は、ボール1個を使って後ろから前に投げる正しい軌道での練習からきちんと始めていきましょう。
後ろから前に向かって投げる意識が大事です!

またネッククロスは、途中完全に視界からボールが消えてしまう技なので、視界に入ってきたボールをよく見てキャッチするようにしましょう。

ネッククロスを投げる位置(ボールを通す位置)にも注意が必要です。
ボールを通す位置は、「首の後ろギリギリ」です。
首から離して投げてしまうと、ボールが3個になった時に軌道が安定しにくいです。
首に当たるか当たらないか、髪の毛でボールの風を感じるくらい()を狙ってみましょう。

1個でネッククロスの軌道が確認出来たら、ボールを2個に増やして練習していきます。

ステップ2:2つのボールで練習

続いてボール2個での練習です。
ボール2個での練習は、カスケードの時と同じように、投げる投げるキャッチキャッチです。
サイトスワップで表すと330となります。
これの3を首の後ろを通して投げます。

この練習で1番重要なのは、1投目を取りながら2投目を投げる瞬間です。
前後を十分にずらして投げることが出来ていればボールは衝突しませんが、最初のうちは平面をずらすのに慣れないので、ボールがよくぶつかってしまうと思います。
衝突しない軌道を確認しながら2個を練習しましょう。

右左で投げる2個の練習が出来るようになってきたら、逆の左右も練習します。
両手から投げれるようになれば、最後は3個で練習します。

ステップ3:3つのボールで練習

最後はボール3個での練習です。
3ボールカスケードから、1球を首の後ろを通してネッククロスに移行していきます。

3個でのネッククロスに関しては、ひたすら練習あるのみです。
2個の左右がどちらからも投げれていれば、3個で練習していけば出来るようになっていくと思います。

<アドバイス> … 「練習で無理をしない」
ネッククロスの練習中は、首を左右にものすごく振ります。
慣れないうちから長時間練習してしまうと、必ず目が回ってしまいます。
なので、最初からたくさん練習するのではなく、少しずつ首振り運動に慣れていきましょう。

<ネッククロスの姿勢>…足を少し開ける / 片足を上げながら(最初だけ)
ネッククロスを投げ続ける楽な姿勢は、肩幅よりも少し広く足を開けます。
足を閉じるとネッククロスを投げにくいので、自分の投げやすい姿勢を見つけましょう。
また、最初のうちは足を上げながらやると投げやすいかもしれません。
実際僕もネッククロスの練習し始めは、足をパタパタさせながら投げていました。
投げれるようになってきたら、足は上げないように気を付けましょう。

軌道の補足

僕の所属しているサークル(Patio)では、ネッククロスが出来る人はみんな後ろから前への軌道で投げています。
ただ、全国色んなジャグラーさんを見ていると、前から後ろに投げるネッククロスをしている人もいます。
どちらが正しいネッククロスなのかは特に決まっていませんが、僕は後ろから前に投げるネッククロスしか出来ないので、今回は前から後ろの軌道の解説は割愛させていただきます。

今回のネッククロスは、後ろから前へ向かって投げる軌道で解説しました。
ボディースローは練習し始めはかなり難しいけど、続くようになればとても楽しい技なので、ぜひ習得目指して頑張ってください。

3ボールのネッククロスの解説は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。